猫は暑さに弱い?猫にとっての快適な気温・暑さ対策を紹介!
猫は暑さに弱い?
猫を飼おうか迷っている方の中には、このような疑問を持っている方が多いのではないでしょうか。
「猫は暑さに強いのか、それとも弱いのか?」
結論から言うと猫は暑さに弱い動物です。
それでは、具体的になぜ猫が暑さに弱いのかを見ていきましょう。
身体が体毛に覆われている
猫は身体が体毛に覆われています。
そのため、熱を体内に溜め込みやすく、体温が上昇しやすいのです。
暑い時のサイン
猫は暑い夏の時期になると、よく毛づくろいや伸びをします。
猫は身体に水分を含んだり、日陰で身体を伸ばしたりすることで、体温を調節しているのです。
猫が毛づくろいや伸びをしているのを見たら、暑い時のサインかもしれません。
人と猫の汗は性質が違う
人の汗には水分を出し、体温を調節する機能があります。
一方で、猫の汗の大部分は油分を多く含んでいます。
水分を汗という形で外に放出できない猫にとって、体温調節はとても難しい問題です。
特に年をとった老猫は代謝が落ちているので、熱中症には特に注意を払って見ておく必要があります。
水分の多い汗を出す場所
猫にも人と同じような汗を出す場所があります。
それは「鼻先」と「肉球」です。
猫は鼻先と肉球で発汗し、人間のように熱を放出するのです。
パンティング呼吸
どうしても体温調節が間に合わない場合は、パンティング呼吸をします。
これは「ハア、ハア」と口を開けて激しく呼吸をすることで、犬がよくする行為の1つです。
猫がパンティング呼吸をしていたり、鼻先や肉球が濡れていたら、涼しい場所で休ませてあげたり、クーラーを入れてあげたりしましょう。
▼猫の体温調節についての記事はこちら!
猫は何度まで耐えられる
人間に適温があるように、猫にも適した温度があります。
ここでは猫にとっての適温や寒い温度、暑い温度について紹介します。
猫にとっての快適な温度は?
猫にとって過ごしやすい温度は22℃~26℃の間と言われています。
老猫の場合はそれよりも2℃~3℃高いとされています。
生まれたばかりの子猫は、自分で体温調節がうまくできないので、室温を母猫に寄り添ったときの温度に近い30℃くらいを維持するようにしましょう。
猫が暑いと感じる温度
夏の暑い日など、適温である26℃を超え30℃以上になってくると、猫は暑いと感じるようです。
前述しましたが、パンティング呼吸などが見られた場合には、すぐに涼しい場所に連れていったり、扇風機やクーラーをつけてあげたりしましょう。
猫が寒いと感じる温度
一般的に猫が寒いと感じる温度は20℃以下のようです。
そのため、冬場など寒い時期になると、猫同士が集まって暖を取ったりするようです。
氷点下でも猫は生き残れるのか?
冬が厳しい地域や国などでは、-10℃のような氷点下でも生きられる猫もいるようです。
しかし、猫は寒さが苦手な動物です。
基本的には寒い環境が苦手な動物だと認識しておきましょう。
暑さに強い猫
猫は暑さに弱い生き物ですが、中でも特に弱いとされている種類がいます。
ここでは、暑さに弱い猫、また寒さに強い猫の特徴をご紹介します。
暑さに弱い猫
暑さに弱い猫・熱中症になりやすい猫には共通点があります。
その共通点は主に以下の通りです。
- 鼻がぺちゃんこな猫
- 身体の大きい猫
- ぽっちゃり体型の猫
他にも長毛種であったり、老猫や子猫であったりすると、暑さが苦手なようです。
鼻がぺちゃんこな猫の例
鼻がぺちゃんこな猫の具体例を挙げると、以下のような種類がいます。
- エキゾチックショートヘヤ
- ヒマラヤン
- ペルシャ など
これらの種は鼻腔が小さく、体温調節が難しいのが特徴です。
身体の大きい猫の例
身体の大きな猫の例として、下記のようなものが挙げられます。
- メインクーン
- ノルウェージャンフォレストキャット など
これらの種は身体が大きく、うまく熱を放出できないようです。
ぽっちゃり体型の猫の例
猫の種類に関わらず、太っていて運動をあまりしない猫は暑さが苦手です。
人間と同じで、脂肪が増えてくると体温調節が難しくなるようです。
寒さに強い猫
雪国で暮らしている猫は寒さに強い種類が多いです。
雪国に住む猫の特徴は以下の通りです。
- 毛皮が二重になっている(ダブルコート)
- 筋肉量が多い
- 身体が大きい など
寒さに強い猫の例
寒さに強い猫には以下のような猫がいます。
- ノルウェージャンフォレストキャット
- サイベリアン
- ラグドール など
暑さ対策
猫が熱中症にならないためにはどのような対策を取れば良いのでしょうか。
具体的には以下のような対策方法が考えられます。
- ブラッシングやトリミングをする
- 扇風機や冷房で部屋の温度を下げる
- こまめに水分補給させる など
ブラッシングやトリミング
猫は毛量が多いほど熱中症になりやすいです。
前述したメインクーンなどがこのタイプにあたります。
熱中症の予防のためには、こまめなブラッシングと定期的なトリミングをおすすめします。
▼猫のブラッシングについての記事はこちら!
部屋の温度を下げる
エアコンで室内の温度を下げてあげたい場合、下記のような工夫をすると良いでしょう。
扇風機で空気を循環させる
部屋の空気はいくつかの階層に分けられます。
エアコンだけ使用しても、猫がいる階層にまで冷気が届かず、暑さが解消できない場合もあります。
そのため、エアコンを使用する場合には、扇風機を併用して部屋の空気を循環させると良いでしょう。
エアコンの風を苦手と感じる猫もいるので、ドアは解放して、エアコンなしの部屋にも行けるようにしましょう。
直射日光を防ぐ
カーテンを閉め、直射日光による部屋の温度上昇を防ぐアイデアなども重要です。
こまめに水分補給をさせる
猫の熱中症を防ぐためには、猫を脱水状態にさせないように水分をとらせる必要があります。
水の置き場を増やす
1箇所だけでなく、部屋の数箇所に水を置いて、定期的にチェックするようにしましょう。
器は大きく重いものを使用することで、ひっくり返すことを防げます。
また、猫の目につきやすい位置に置くこともポイントです。
ウェットフードを与える
ウェットフードで水分補給をしてもらう方法もあります。
ウェットフードはドライフードよりも匂いが強いため嗜好性が高く、多くの水分を含んでいます。
普段のフードにトッピングしてあげることでも美味しく水分補給してもらうことができます。
▼猫の水分補給についての記事はこちら
猫の熱中症対策グッズ
夏場の暑さが厳しい時に、猫が快適に過ごせるような熱中症対策グッズが知りたいですよね。
扇風機やクーラーは便利ですが、時に猫の怪我や体調不良に繋がる場合もあります。
猫の熱中症対策グッズには以下のようなものがあります。
- 冷感マット
- スポットクーラー
- 天然石プレート など
冷感マット
猫が普段くつろぐ場所であるマットですが、夏場には「冷感マット」に衣替えをして、熱中症対策をしましょう。
冷感マットがあれば、猫が自分からいつでも体温調節をするために立ち寄ることができ、留守番などで目を離しているときにも活躍します。
暑い時によく横になっている猫の寝床に置いてあげると気に入ってもらえることがあるのでおすすめです。
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(写真のネコちゃん・・・koma.1207さんのこまちゃん)
スポットクーラー
スポットクーラーはその名の通り、「冷やしたい場所に置くタイプ」のクーラーです。
夏場の暑さが厳しい時に使用すれば、ひんやりと過ごしやすい、猫にとっての憩いの場を作ることができます。
スポットクーラーは猫がいる場所にピンポイントで設置できるので、効果的な熱中症対策になります。
天然石プレート
天然石から作られたプレートで、暑くてもプレートの上は冷たさが残っているのが特徴です。
室内にこれを置けば、猫の夏バテ対策にピッタリでしょう。
また、クーラーとは違って石本来の自然の冷たさなので、猫が体調不良になる心配も減るでしょう。